木
08
4月
2010
先日TBSの情熱大陸で放映され(私は知らなかった)「ファンクショナル・アプローチ」で脚光を浴びている横田尚哉氏。次々と公共事業の改善を実現し、「バリューエンジニアリング」を普及させたコンサルタントとして活躍している。
私は情熱大陸のTwitterで初めて知ったのだが、GEの改善手法をアレンジしたとのことで、かつてのシックスシグマの様な手法かと思い、興味を持って彼のサイトを拝見した。
しかし、彼が提唱する「ファンクショナル・アプローチ」の神髄がなかなか見つからない。「それはわかるけど、その先は?」、、、と、やっとYOUTUBEの映像を見て納得した。
彼の今までの実績が公共事業であった点から、すぐにでも理解すれば良かったのだが、彼の強みはずばり「公共工事」にある。
彼は、「ファンクショナル・アプローチ」というコンサルタント業界特有の英語表現のもと、事業関係者のワークショップでディスカッションをリードし、結果として最初に検討されていたものよりも「効率的で機能的」な結論を導き出すことで、事業のポイントを絞り込むことで、無駄な予算は削れることを実証しているのである。つまり、公共事業にありがちな全方位的な視点での事業から、贅肉を取り払い、究極の目的をかなえる事業に集中させることを実践しているのである。
タイトルといい、モデレータとしての彼の資質といい、素晴らしいと思う。
但し、彼が提唱する考え方は、公共事業には適しているが、その他の商売には適用できない。
彼は、商品販売に対しても発言している。
「お客様は、お店に来て何を求めているのか?商品?サービス?そうではない。自分にとっての機能である」と。
これは正しいのであるが、所謂ブランディングの世界ではこれでは不十分だ。単純にブランディングを行う際には、「機能性」の他に「情緒性」を考慮しなければならない。しかし彼の意見は、情緒から発せられるブランドに対する安心感や幸福感等の部分には言及せず、機能性に特化している。これでは、100円ショップなら良いけれど、ちょっと高級感ある差別的な商品には適合しなくなる。
そうとは言え、公共事業は今非常に問題視されていることから、彼の様な優秀なモデレータには活躍して欲しいものである。