月
11
1月
2010
綾小路きみまろ氏がブレイクして10年近くが経つが、改めて思ったのは、彼の自己プロモーションの素晴らしさだ。
彼は1980年辺りから高速道路のパーキングエリア(御殿場付近)で、観光バスの乗客にカセットテープを配りまくって、結果として問い合わせが殺到したことがブレイクのきっかけとなったことは有名な話だが、その事実を聞いた時には、「あー苦労して宣伝してきたんだね」位にしか心に留まらなかった。
しかし、よーく考えると、しっかり考えられたプロモーションだったりしてる。(メジャーになるまで確かに時間は掛ったみたいだけど)
プロモーション計画立案時の5W1H分析としては下記の様になる。
・WHO ・・・中高年の女性に(彼のメインターゲット)
・WHERE・・高速のパーキングエリアで(中高年者はバス旅行利用利用率が高い)
・WHEN ・・休憩で降車するタイミングで(買い物やトイレで大抵は降車する)
・WHAT ・・カセットテープを(誰でも使えるメディア)
・HOW ・・手渡しで(フェイス・トゥ・フェイス⇒ダイレクト・コミュニケーション)
・WHY ・・タダで楽しんでもらうために(楽しければ口コミが期待できる)
パーキング・エリアとは、ターゲット層が様々な場所から勝手にやって来てくれる場所であり、ローカルメディアや、ましてやマスメディアを有料で活用するより格安で済むし、おばさまの口コミの広がりはネット並みにスゴイ為、着眼点としては素晴らしく、訴求エリアはかなりの範囲をカバーしていることにはなる。
ブレイクするまで20年近くを費やしたことを考えると、企業活動としてはそのまま真似はできないが、少なくともデータを並べたメディアプランから考えるのではなく、アナログ的な消費者行動の分析をベースにしたプロモーション戦略が重要であることは間違いない。
当然と言えば当然のことなのだが、特に今後注目される地方の企業や団体あるいは個人がプロモーションを仕掛ける場合には、留意すべき点ではないかという気がする。
それと、今後高速道路の無料化が進むと、パーキングエリアが情報のハブ的な存在になるかも、です。