水
19
8月
2009
ネタ枯れにより、毎日一人のタレントの薬物問題を報道する脳無しのメディア。そしてそこでは、「国民生活第一」などと、耳障りの良いだけのキーワードを駆使して、選挙による数の獲得のみにしのぎを削る政治屋達のKY演説が垂れ流され、自己の保身のみに税金を使いこむ公務員の姿が公にされている。
この“おバカ”環境の日本の中で、特に若年層にとって夢と希望を見出す隙間は無い。生活への不安、将来への不安が増幅し、“金”のみに走るか、食うための資金を確保して内に籠るかしかない現状と言える。
しかし、そんな中でも良い兆しがある。今学生の間で広がっている、社会貢献活動への参加意識の向上である。
NGOで有名なピースボートへの参加や、チャリティ資金を集めカンボジアで小学校を作ったり診療所を建設したりする「GRAPHIS」という学生によるNGOの設立など、若者の間で社会貢献活動が活発化しているのだ。つまり、国内では「生きる価値観」が見出せないが、発展途上国への貢献活動を通して、キャリア形成もさることながら、自分自身へのプライドの形成や、生きがいの発見、そして生きる活力を見出しているのである。
つまりは、「人のグループ化による安心社会への逃げ」という見方もなくはないが、永田町や霞が関、さらに大企業を通しての自己実現の困難さを痛感した若者は、直接価値を感じられる社会貢献活動に流れているということが、本流ではないのだろうか。
ではそれを企業側はどう捉えれば良いのか。
『コーズ・マーケティング』である。
アメックスの「自由の女神修復プロジェクト」が起源とされるようだが、最近でもボルビックの「1L for 10Lプログラム」の大成功は有名だが、その他にもピンクリボンキャンペーンによる商品の驚異的な売り上げが報告されるなど、その手法は非常に効果的であり、しかも今のトレンドにマッチしている。
「・・・は環境にやさしい」的な不明確なCSR活動ではなく、明確に企業の利益を目指すとともに、社会貢献活動に直接つながることを明示したマーケティング手法を開発すれば、現代の若者と共に、多くの人を巻き込むことが可能である。
経済は収縮している。しかし、人の心は完全に経済とともにグローバル化してきている。
企業活動も、中途半端な値下げやスローガン遊びではなく、「コーズ・マーケティング」等を活用した、グローバル・コンセプトに基づいたマーケティングを推進すべきなのではないだろうか。